日本名水百選にも選ばれている忍野八海は、世界遺産である「富士山」の構成資産のひとつとして登録されれいます。
美しい自然と透明度の高い8つの湧水池は、ゆったりお散歩するのにぴったりな癒やされスポット!
この記事では、目的に合ったコースの所要時間、効率的な回り方、見どころ、立ち寄りスポット、混雑回避のコツまでまとめています♪
忍野八海をゆっくり満喫したい人(写真撮影含む)
所要時間を知って旅行プランに組み込みたい人
富士山を背景に写真を撮りたいカメラ好きの人
忍野八海の所要時間はどれくらい?基本の目安と選び方

忍野八海の所要時間は、巡る範囲や立ち止まる時間によって大きく変わります。目安としては次の通りです。
- 定番のみ見る【短時間コース(約1時間)】:約1時間(中心エリアのみ)
- 写真中心でじっくり【撮影コース(約1時間30分)】:約1時間30分(富士山の撮影スポットを回る)
- 全ての池を回る【のんびり満喫コース】:約2時間(散策+お土産見学含む)
一人旅で忍野八海を楽しむなら、以下を目安にコースを選んでみてください。
- サクッと観光して次の目的地へ:短時間コース(約1時間)
- 写真映えスポットをじっくり巡りたい:撮影コース(約1時間30分)
- 歴史や文化も含め全てを体験したい:のんびり満喫コース(約2時間)
SNSでよく見かける写真は「湧池(わくいけ)」と、人工的に作られた8つの池に含まれない「中池」が中心です。
ここが忍野八海のハイライトであり、最もにぎやかな場所です。
乾拭き屋根の日本らしい風景とお土産屋さんが並び、ザ!観光地といった雰囲気です。
世界遺産マニアで全部の池を絶対に見たい!!という目的ではなく、日本の原風景と富士山の絶景を楽しみたいことが目的なら、 短時間コース(約1時間)で中心スポットを満喫するのがおすすめです。
もし余力や歴史・文化への興味が湧いたら、少し足を伸ばして他の池も見てみるとより楽しめますよ♪

【忍野八海のおすすめのコース①】短時間コース(所要時間:約1時間)

時間が限られているけれど代表的な景色は押さえたい方や、ガイドブックなどで見た「忍野八海」を楽しみたい人向けのコースです。
中心エリアの見どころを効率よく回ります。
モデルコース(約1時間)
- 湧池(わくいけ):忍野八海で最も有名な池。水の透明度が高く、周辺に土産店が並びます。
- 中池:人工池ですが景観が美しく、湧池と合わせて回りやすい位置にあります。
- お釜池:小ぶりながら神秘的な雰囲気。短時間コースのラストに。
ポイント
- スタートは早め(朝8〜9時台)にすると混雑を避けられます。
- 足元は石畳や小さな段差があるので歩きやすい靴で。
【忍野八海のおすすめのコース②】撮影コース(所要時間:約1時間30分)

富士山と池のコラボを狙うカメラ派向けコース。朝の光や風の穏やかな時間帯を狙えば逆さ富士が見られることもあります。

撮影モデルコース(約1時間30分)
- 鏡池:逆さ富士の代表的スポット。風がない早朝がベスト。
- 湧池周辺の土産屋通り:水辺と富士山を背景にしたスナップを。
- 菖蒲池(季節限定で花と一緒に)
- 中池・お釜池でのクローズアップ:水面の表情や水中の小石などを寄りで撮ると雰囲気が出ます。
撮影のコツ
- 三脚使用可否は現地ルールに注意。通路の妨げにならないよう配慮を。
- 早朝は光が柔らかく人が少ないため撮影に最適。
- 望遠と広角を両方用意すると構図の幅が広がります。
【忍野八海のおすすめのコース③】のんびり満喫コース(所要時間:約2時間)

忍野八海の8つの池すべてを回るコース。土産屋や休憩を含めてゆっくり巡りたい人向けです。
モデルコース(約1.5〜2時間)
- 出口池(スタート):比較的静かで落ち着いた雰囲気。ここから時計回りで回るのが効率的です。
- お釜池
- 底抜池(※榛の木林資料館内):資料館の入館料(目安)に注意。池は敷地内にあります。
- 銚子池
- 湧池
- 濁池
- 鏡池
- 菖蒲池(しょうぶいけ):季節によっては花の景色も楽しめます。
ポイント
- 底抜池と資料館はセットで見ると理解が深まります(資料館の営業時間を事前確認推奨)。
- 途中で地元の名物(草餅やだんご)を食べて休憩を入れると良いペース配分になります。
- 全体を回るコースは距離があるので、天候や体力を考慮して無理のない計画を。
忍野八海の8つの池のそれぞれの見どころ

忍野八海は富士山の伏流水が湧き出す8つの清泉の総称。
各池は形や湧出量、風景の見どころが異なり、1つずつ巡ることで忍野八海の多彩な表情が楽しめます。
出口池(でぐちいけ)
忍野八海の中でも比較的落ち着いた雰囲気の池。散策ルートの起点・終点として使われることが多く、静かな時間にゆっくり景色を味わえます。
名前の由来:「出口」は古くは水の流出口や巡礼路の始まりを表す名称とされ、八海巡りの“出発点”にあたることからこの名が伝わっています。
一人旅のポイント:人が少ない時間帯は落ち着いて周れるので、到着後にまず寄るのがおすすめ。写真も落ち着いた雰囲気で撮れます。
お釜池(おかまいけ)
小さな池ですが、中央に深い穴のようなスポットがあり、澄んだ青が印象的。ミステリアスな景観が写真に映えます。
名前の由来:「お釜」は鍋や釜の形に例えられることが由来とされ、中央の深い水の落ち込みが“釜の底”を連想させることから名づけられたと伝えられます。
一人旅のポイント:池の縁は足元が不安定な場所もあるので、柵から身を乗り出しすぎない/夜間は避けるなど安全に配慮を。
底抜池(そこぬけいけ)
底が抜けたように深く見えることから「底抜池」と呼ばれ、透明度の高さとともに“不思議さ”が味わえる池です。
名前の由来・備考:その名の通り底が深く見えることに由来します。底抜池は「榛の木林資料館」敷地内にあり、資料館の開館時間や入館料(目安)を確認する必要があります。(資料館の展示と合わせて見ると理解が深まります)。{index=4}
一人旅のポイント:資料館が開いている時間帯に合わせると、池の成り立ちや地域の歴史をゆっくり学べます。館内は比較的落ち着いているので女性ひとりでも安心して見学できます。
銚子池(ちょうしいけ)
形が小さくて可愛らしく、湧水の表情が変わりやすい池。近接する散策路と合わせて気軽に立ち寄れるスポットです。
名前の由来:「銚子(ちょうし/ちょうし)」は酒器の名前に由来することが多く、器のような形状や水の注がれる様子を連想して付けられたとされます(諸説あり)。
一人旅のポイント:ベンチや休憩スペースが近い場合が多く、ちょっと座って休みたいときに便利です。
湧池(わくいけ)
忍野八海の中で最も有名かつ湧出量が多い池。透明度の高い美しい青が印象的で、観光の中心地に位置するため土産店や休憩スポットも近く利便性が高いです。
名前の由来:水が「湧く」様子から「湧池」と呼ばれます。忍野八海の象徴としてまず訪れたい場所です。写真や散策の出発点として最適。
一人旅のポイント:観光客が集中する場所なので、混雑を避けたいなら早朝の訪問がおすすめ。周辺に食事処や名物の草餅店があり、女性ひとりでも入りやすい店舗が多いです。
濁池(にごりいけ)
名前のとおり“やや濁った”表情を見せることがある池で、青く澄んだ他の池とのコントラストが面白いスポットです。季節や天候によって色合いが変わるので、違った季節に訪れる楽しみがあります。
名前の由来:「濁(にごる)」が語源で、水の色や流れの具合によって濁りが見られることから名がついたと伝えられます。
一人旅のポイント:落ち着いた雰囲気の写真を撮りたいときや、他の池との“色の違い”を楽しみたい時に立ち寄ってみてください。
鏡池(かがみいけ)
水面が鏡のように富士山を映し出すことがある美しいスポット。風のない早朝には「逆さ富士」を狙える代表的な撮影ポイントです。
名前の由来:水面が鏡(かがみ)のように景色を映すことから「鏡池」と呼ばれます。カメラを持った観光客に人気の撮影スポットです。
一人旅のポイント:早朝の静けさを利用してじっくり撮影するのがおすすめ。三脚を使う際は通路の妨げにならないよう配慮を。
菖蒲池(しょうぶいけ)
季節によっては菖蒲(しょうぶ/あやめ)が咲き、花と湧水のコラボが楽しめる池。春〜初夏の訪問で花との組み合わせが狙えます。
名前の由来:周辺に菖蒲が見られたことに由来するとされ、花の季節は特に風情があります。
一人旅のポイント:花の季節は人出が増えるため、落ち着いて写真を撮りたい場合は朝イチを狙うと◎。花と池の組み合わせはSNS映えもしやすいです。
豆知識:江戸時代以降、各池には八大竜王を祀る信仰の場としての意味合いもあり、石碑や祭祀の名残を見かけることがあります。歴史背景を知ると巡りがさらに楽しくなります。
忍野八海の観光ヒント:アクセス・混雑回避・立ち寄りスポット
観光をスムーズにするための実用情報と、立ち寄りたいグルメ・施設を紹介します。
アクセスの基本(簡潔に)
- 富士急行やバスでのアクセスが一般的。車の場合は駐車場の有無と混雑に注意。
- 観光シーズンや週末は混雑しやすいので、時間に余裕を持って出発を。
立ち寄りスポット・グルメ
- 忍野村観光協会:散策マップや観光情報が手に入ります。
- 渡辺食品などの名物店:草餅やみそだれ串だんごなど、出来立てが楽しめます。
- 土産物店:湧池周辺に集中。富士山グッズや湧水を使った加工品など。
混雑回避のコツ
- 早朝(開園直後)または夕方の早めの時間帯が比較的空いています。ただし日没後は暗く危険なので避ける。
- 週末や連休は特に湧池周辺が混雑するため、全体を回るなら朝イチがベスト。
忍野八海は「時間と目的」で楽しみ方が変わる
忍野八海は、所要時間を目的に合わせて選ぶことで、短時間でも濃密に楽しめますし、ゆっくり2時間ほど使えば8つの池すべてを堪能できます。写真メインであれば早朝の鏡池は必見。足元の整った靴、天候に応じた服装、早めの出発で混雑を避けるのが快適に回るコツです。
おすすめの流れ:
- 急ぎなら:短時間コース(約1時間)で湧池・中池・お釜池を回る。
- 撮影重視なら:撮影コース(約1時間30分)で鏡池と湧池周辺を中心に回る。
- じっくりなら:満喫コース(約1.5〜2時間)で8つの池を一周する。
忍野八海は四季ごとに表情が変わります。時間配分や滞在目的を決めて、自分だけのベストルートを見つけてくださいね。
忍野八海周辺で泊まるならここ!
忍野八海を楽しんだ後、せっかくなら富士山を眺めながらゆっくり宿泊して疲れを癒すのもおすすめです。特に女性ひとり旅の場合は、落ち着いた雰囲気と利便性の良さがポイントです。
ラビスタ富士河口湖(La Vista Fuji Kawaguchiko)
- 富士山の絶景を望める温泉付きホテル。
- 一人旅でも安心して過ごせる落ち着いた客室。
- 食事や温泉で旅の疲れをリフレッシュ。

河口湖周辺のホテル・宿
- 河口湖周辺には女性ひとりでも入りやすい温泉宿やビジネスホテルも充実。
- 朝の富士山撮影や忍野八海へのアクセスも便利。
ポイント:
- 忍野八海は日帰りでも楽しめますが、宿泊すると早朝や夕方の静かな時間帯にゆったり散策できます。
- ホテル予約は早めがおすすめ。特に富士山ビューの部屋は人気です。